ニューロフォリア よいこのプリティ☆メルクリウスじゅんび号♪
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よいこのプリティ☆メルクリウスじゅんび号♪

200円で割引付きから無料配布に変更になりました!!

primerjunbi.jpg
よいこのプリティ☆メルクリウスじゅんび号
【A5/40P/無料配布】

じゅんび号のくせに一応サンプルも置いておきますねorz

今回の表紙は、小さな女の子が好きそうなキラッキラな感じにしてみましたwww
むだに、見た目だけこども雑誌仕様www
しかもじゅんび号のくせに、なまいきにもながのりらさま
プリメル淳ちゃんのイラストを描いてもらう始末。
なんて豪華なじゅんび号よ……orz

※じゅんび号は年齢対象ありませんが、実際の本は
いつも通りR-18になりますので、よろしくお願いします><;;;
「僕は、僕は……黒須……淳……」
 少しあえぎながらも、少年はようやく名乗る。
「ようこそ、心の海の底へ、黒須淳。私はフィレモン。このあたりに住んでいる変わり者だ。そうだな、趣味はヒトデの観察……かな?」
 そういって丁寧にお辞儀をすると、少年はくすくすと笑う。
「ありがとう、フィレモン。ずっと一人ぼっちで、さみしかったんだ……君のおかげで、ずいぶん久しぶりに笑ったよ」
 彼の言葉からすると、思ったより以前からここにいるようだった。もっと早く海の底のさんぽを実行すべきだったと後悔する。
「なにを海面ばかり見ているんだい?」
「あそこにもう、帰れないことを悲しんでいるんだ」
 赤い星が暴れている。海面は波たち、荒れ狂い、あまりに遠すぎてその余波は心の海の底にまで来ないが、こうしている間にも私たちの目の前で無数の魂たちが光を失っていく。
「海面の方はずいぶんと危険なようだね、あそこに君のように弱々しい人間が戻ってどうするつもりだというんだい?」
「僕が、彼を止めなきゃ……」
 憎しみに燃える赤い星。
「彼には、よほど大きな力があるようだけど、君は何一つ持っていないね。君があそこに行ったとたんに、あの憎しみの炎に燃やし尽くされるだけさ」
「それでいいんだ」
 あえて自殺行為を望む理由とはなんなのだろう。握り締めた拳に力がこもっていく。
「見ているだけで、誰一人助けられない役立たずな僕なんか、死んでしまえばいい!」
 その叫びは余りに大きく、水面を揺さぶった。
「なにもかも彼に押しつけて……人を救うという大儀にあまえて……その実……自分がなにをしているのか周りが見えてなくて……!!」
 もし、ここに刃があったとすれば、彼は己の喉をかききるだろう。もしここに刃があったとすれば、彼はその心臓に突き立てるのだろう。猛烈な己への憤り。
「あの真っ赤な星に比べれば君は何とも小さい花火だろう……いや、昼間の花火だ。その光すら誰の目にもとまらない」
 私がそういうと、グッと襟元をつかまれた。
「なにが言いたいの!?こんなところでくすぶっているだけの僕を笑いにきたの!?ここは……ここはきっと、地獄なんでしょう!?自分の悪業を延々と見せ続けられるだけだなんて……耐えられない……僕は……僕を殺さなきゃ!!」
 ジョーカーという存在がいた。それは黒須淳という少年が生んだ人々の願いを叶えるという怪人だ。ただそれだけの存在だったのだが、彼の中の「人々に夢を与える人間になりたい」という欲望が私の相棒に願ったのだ、「人々の夢を叶えるジョーカー」との同一化を。

―― 心の海で出会ったのはフィレモン。
      彼に与えられた力によって、淳はプリティ☆メルクリウスへと変身する。

 その時、どこからやってきたのだろう、ふぅわりと下から四匹の黄金の蝶が舞い上ってきた。フィレモンよりも儚げで、エネルギーのかたまりでしかないような蝶だったが、羽根を羽ばたかせるたびにオーロラのりんぷんを撒いた。
 あまりの美しさに、淳は天に上るその黄金の蝶に向かって思わず右手を差し伸べる。そして天に向かうその蝶が淳に気づくように願う。自分に人々を救う力を与えてはくれまいかと。すると、呼応するように黄金の蝶は淳の指先に止まってくれたのだ。
 うれしくて涙しそうな思いでほほえんだ。そのまま黄金の蝶は己の花に選んだ淳をいたわるように腕にまとわりつき、くるくるとすべるように飛んだ。淳はそのオーロラのリンプンにつつまれて優雅に輝く右手に、うっとりと左手を差し伸べる。光がはじけ飛んで肘より上までカバーする、なめらかな生地の白いロンググローブに変わった。
 蝶はそのまま舞い飛び、体の上をすべるようにするするとらせん状に降りていく。蝶についていくように、黄金の光のベールが裸の体を取り巻いた。形を成すと光がはじけ飛び、ベールは胸に切返しのついた細かいプリーツのワンピースに変わる。
 しかし、ようやく服を身にまとったものの、スカートの丈の短さに驚いて思わずスカートをさげるようにひっぱった。パンツをはいてないし、このままじゃあ丸見えだ。
 蝶はそんな淳の不満も気にせずに、細い脚の上を進んでいく。光が太ももを、ふくらはぎをすべると、なめらかな白のストッキングが現れた。
 二匹の黄金の蝶はそれぞれ、かかとにそっと触れると、光がはじけてかわいらしいが背の高い紺色のピンヒールへと変わる。カッと音を立てながら床に降りると、虹色の床に波紋が走り、黄金の蝶はリボンへと変化した。だけど、ストッキングがずるりズレ下がり、淳はあわててそれを引っ張った。
 それに気づいた蝶が慌てて、ストッキングを引き上げながら飛ぶ。それは金でふちどりされた白のガーターベルトへと変化した。そして、いつまでもスカートをひっぱったままの淳のむきだしのお尻に、申し訳なさそうに蝶が取り付くと、真っ白な生地の下着に変わる。
 ようやく安心してスカートから手を離すと、残った蝶の群れがふわふわと淳の背後を飛び、一匹が突き出した淳のお尻の上を飛んで、背中の真ん中をつんっとつつく。
 すると、最後の仕上げとでもいうようにワンピースが変化を始める。かわいらしいパフスリーブが肩をふっくらと包み、プリーツに光の縁取りが現れる。背中に止まった蝶が羽を大きく広げ、光がはじけ飛ぶと大きな紫色のリボンに変わった。
 それを確かめたくてくるりと淳が回ると、肩から伸びた紫色のリボンがしゅるりと蝶々結びを作ってかわいらしく止まる。その細い首には黄金のチョーカーが。オニキスに銀の縁取りをしたクロス型のチョーカーヘッドが揺れた。
 最後の黄金の蝶は目をつぶる淳の顔の前をくるりと周り、後頭部に止まると、黄金のリボンへと変わる。
 淳はようやく終わったドレスアップにうれしそうに跳ね飛んだ。虹色の床が波紋を描く。金色のワンピースのプリーツが揺れ、リボンが蝶のように羽ばたき、チョーカーヘッドがきらりと光る。
 淳がくちびるに手を当てて小さく口笛を吹くと、遠くから小さなロケットが飛んできて、軌道にもうもうたる煙を残しながら、淳の股の間を飛び抜けた。その煙をやさしくグローブで包まれたその手でつかむと、たちまちに煙は黄金に変わっていく。ロケットごとその黄金の煙は固まって、伝説の黄金の杖、ケリュケイオーンに変形した。
 かわいらしく片足ずつ着地し、杖を軸にくるりと回る。股間がすれたのか、ちょっとだけ色っぽいため息をつきながら、左手を差し出した。
 心の中から、台詞が湧いて出てくる。
「万能の神よりの使者、愛と富を授ける黄金の風!プリティ☆メルクリウス!わるーい人は……」
 何の違和感もなしに淳は叫んだ。
「気まぐれに黄泉へと案内しちゃうから!ビシィ!」
差し出した左手を頭につけて、敬礼ポーズをとった。
「……って……」
 しかし、自分の中に湧き上がる異様な高揚が冷めてくると、途端に恥ずかしくなってきた。
「何これ……フィレモン……」
 パァーッとオーロラの世界がはじけ飛ぶと、元のベルベットルームに戻っていた。ピアニストはいつの間に作曲したのか、プリティ☆メルクリウスのテーマを弾いていた。イゴールとテーマソングを熱唱していた歌姫はうれしそうにパチパチと拍手をしており、淳はその奇妙な状況にますます顔を赤くした。
「お見事だ、淳」
 フィレモンのその落ち着いた声に、淳はがまんしきれず叫んでしまう。
「な、な、なんなのこれぇ!?」
「何って、君の思い描いていた魔法少女プリティ☆メルクリウスだよ」
「こ、こ、こんなのしらないよぉー!!」
 短いスカートを抑えて「ひぃーんっ」と淳は泣く。

―― っというシリアスとおバカなノリが同居する小説の……じゅんびごう♪

…ご、ごめんなさいorz

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大幸妄太郎

Author:大幸妄太郎
ペル2(達淳)・ドリフターズ(とよいち)に
メロメロ多幸症の妄太郎です。女装・SMが好き。
ハッピーエンド主義者。
サークル名:ニューロフォリア
通販ページ:http://www.chalema.com/book/newrophoria/
メール:mohtaro_2ew6phoria★hotmail.co.jp
(★を@にかえてください!)

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