ニューロフォリア 鹿児島旅行に行ってきた!その2
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鹿児島旅行に行ってきた!その2

さてさて、二日目のお話でございます。
bastei.jpg
鹿児島市あげての歴史推し、街自体が歴史資料館。
鹿児島はもう、自然体で歴史がとけ込んでいますね!

日常的に使われるバスにまじって市営の「シティービュー」や
民営の「まち巡りバス」があるのですが、そのバスの運転手さんが、
各名所の案内をしてくれるんです!自動音声にくわえて、運転手さん自身が!
毎日やっている、しかも一日で何回も周回するバスがです。これが一番驚きました。
精算とれるんかいな?なんて思うのが大阪人ですが、きっと当のバス会社さん、
運転手さんたちは「街に誇りを持って、好きでやっている」ので、
ふつうのことにしか思っていないんでしょうね……。尊いことです!
本当、鹿児島って素敵。
「ザビエル公園」から「薩摩義士碑前」を通り、
市立美術館、資料館のある鶴丸城跡を案内してくださいます。
石垣しか残っていないですが、島津が使っていたお城で、天守が無いそうです。

その後「西郷洞窟前」をいったん通り過ぎて、展望台のある「城山」へ。
途中でそばを通る「十三地蔵」という場所には、朝早くから
掃除にきていらっしゃるおじさんがいて、感動。

時間があれば、城山から歩いて十三仏像にいき、
西郷洞窟を見に行こうかとも思いましたが、時間がないために諦める。
今回は島津メインで、西郷さんメインじゃないのです……!

「西郷洞窟前」には、金色の「丸に十字」の羽織?を着て、刀を持った
とても大きな西郷さんの像があります。
そのそばには展示があると思われる洞窟が。
肝心の西郷洞窟と言われる場所は、その横の岩肌にある、
二つの小さな洞窟です。わずか二畳の洞窟、ここで西郷さんが切腹の時を待ったとのこと。
そして、時間は前後して西郷さん最後の場所を通り、西郷さんのお墓のある「南州公園入り口」。
「異人館」を通って、目的の「仙巖園」に到着。

尚古集成館と仙巖園で併用。チケットは1000円の入場のみと、
1600円の「御殿案内つき」の二種類が。
あらかじめ情報を仕入れていて知っていたのですが、
なにせひとりぼっちでの鹿児島特攻旅だったので、
お抹茶と茶菓子いただくとき、一人だと寂しい思いをするかしら?
と思いながらも、好奇心を抑えきれずに1600円投入。
yoshihiro.jpg
入り口には「島津義弘の鎧写」がさっそく出迎えてくれます。
叔父上ですよ!鬼島津ですよ!!

仙巖園はとても広く、本当に自由にうろつける感じです。
百五十ポンド砲、薩摩焼きできていたという反射炉の跡。
現在は建物はなく、石が積まれてできた地下がむき出しです。

朝9時半ごろに到着したのですが、園内の敷石は丁寧に手入れがされており、
雑な私が足を踏み入れるのが申し訳ないくらい。
売店がいくつか点々とあり、「薩摩切子」の美しさと
島津の財力を思いしらされてみたり、屋久杉製品を見たり。

猫関連の商品がおいてある売店の横には、ちんまりと「猫神」の社が。
島津義弘の朝鮮出兵の際に、目を見て時を知るために連れて行かれた
七匹の猫。日本に無事に帰れた二匹が祭ってあります。
その一匹が茶トラで、義弘の息子、朝鮮で二十一歳で病死する
島津久保が「ヤス」と名付けてかわいがっていた猫だそうで、
薩摩では久保をしのんで茶トラの猫を「ヤス」と呼んだそうです。
豊久もきっと茶トラのことを、いろんな思いを込めて「ヤス」と呼ぶのでしょうねぇ……。

そして、さまよっているうちに入っちゃいけないような雰囲気の敷地に足を踏み入れます。
おどおどしていると、紳士なおじさまが
「もうじき御殿の案内がはじまります」とお声掛けしてくださいました。
あー、あのチケットの600円分だなぁ!でも、ひとりぼっちだからさみしいかな?
とか不安はあったのですが、もうすぐ始まるところに御殿にやってこれたのも、
何かのきっかけ!と思い、参加することに。
「中で座ってお待ちください」とのことで、入ってみると
今回の旅の目的の一つであった、尚古集成館特性の本がズラリ!
おじさまと、今日の桜島についてなんてまったりお話。
「写真集もございますので、ごらんになってくださいね」と優しいお言葉。
おっとこれは、と立ち止まったのは買おうかどうか悩んでいた、「島津義弘の軍功記」が。
見入っていると、「大河ドラマで島津義弘をやる予定もあったんですよ」とのこと。
ネットの噂話で、実は今年やる予定だったと聞いたのですが、
地元の方からそれを聞いたら、信憑性が高くなったなぁと……。
ということは、これから先も島津義弘の大河ドラマ化は難しいかもしれませんね……。

時間になると、どやどやと観光客の方々が入ってきました。
すっかりにぎやかになったころ、案内の始まる時間です。
着物姿のお姉さんが御殿の中をご案内。
ここは「島津忠重」が住んでいた御殿ということ。
お姉さんのハキハキした慣れた案内とか、当主の部屋とか聞くと、
なんだかちょっぴり俺屍の世界に来た気分。

釘隠しが特徴的で、コウモリ、桜島大根。葵の葉、菊、などなどが柱を飾っています。
ガラス性のシャンデリア、薩摩切り子がテーブルに飾られた応接室。
杉でできた扉は両面になっていて、どちらにも美しい風景が描かれています。
お風呂は湯を沸かして湯船に運び入れるという仕組みだそうです。

ここから先はお手洗いのお話!
なにせ明治時代なので、水道もないし、ボットンですらない。
小さな浴槽くらいありそうな小用の器には杉の葉がこんもり入っていて、
そこに向かっていたすとのこと。
大用の器は、小さな箱型になっていて、中に藁がしいてあり、
健康チェックのために使われていたらしいです。
私の知っていることが合っているなら、大用は、平安時代の樋箱と、仕組みがにているなと思いました。

後で聞いたのですが、この御殿では130名の使用人がいて、
そのための部屋も合計して75部屋?あったらしいです。
現存している部屋は25部屋。
最後は縦長のお茶室にて、薩摩焼きの器に入れられたお抹茶と、
仙巖園のこの御殿でしかいただけないという「飛竜頭」というお茶菓子をいただきます。
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↑中に入らないと見られないお庭の風景。風水を参考にして八角形がある。

案内人のお姉さんに連れられて、次から次へと回る感じでしたし、
結果、お茶の時間もとても短いので、ひとりぼっちでも寂しくはなかったです!
ぼっち仙巖園探検も超楽しいので、御殿案内のチケット付きがオススメですよ!

yama.jpg
ところで私、その後、木々を眺めたり、おもしろい設備に目移りをしたり、
鹿児島の県鳥ルリカケス?と思われる鳥を見つけてこっそり写真におさめたり、
興奮しながら仙巖園うろちょろしている間に、登山口を見つけてしまいました。
よくわからないテンションでなぜか登山を始めて300mほど登ってきたり。
本当なら、頂上まで行きたかったのですが、この後もいろんなところに行きたかったですので300mで断念。
空気は澄んで気持ちよかったし、鳥が飛ぶより高いところから桜島をみれたのは、とてもうれしかったです。
また仙巖園に来たら、今度こそ頂上制覇したいですね!フンスフンス
kansuisha.jpg
滝を見るために作ったそうだけど、それらしき滝は見えなかった。
300m.jpg
記念の桜島!

標高300mで、ほかに何の設備があるのかとチェックをしていたら、
「示現流」の文字が!なんと正門横で映像が見れるとのこと。
ヒラコー先生流で言うと、人とは思えぬ甲高い「猿叫」を上げ、
木刀とは言うものの、どう見てもふつうの木の棒を振り回し、
ひたすらに積み上げた木をバシバシ叩いたり、土に突っ立てた棒を
フラッグゲームかのように倒し回ったり、立木打ちという、
太い木の棒を袈裟掛けにたたき回ったり。

叫び声をあげながら背中を丸めて首をつきだし、
小刻みな動きで打ち込み続ける様なんかはすさまじいです。。
そりゃあ斉彬さんも「まるで気が狂った輩の剣術だ」って言いますよ!
ですが、この練習方が確かで、幕末でも残っていて、
これを取り入れた薩摩が独自の強さを誇っていたのも本当です。
改めて、示現流、薩摩士おそるべし。

さて、いったん外に出て尚古集成館に向かいます。
まずは映像展示を見て全体の予習。
「島津斎彬と私」というなぜか乙女ゲー風のアニメ2本と
実写の大筋の案内を見て30分。
フラフラババーンとテキトーに逆順で回ってしまった私は、
明治期からさかのぼり、戦国時代へとタイムスリップするような感じで見学。
「海を見ていた島津家と薩摩」という映像がおもしろかったです。
なにせ御殿を回ってから見たもので、案内人の島津忠重さんに親近感が……。
島津忠重が先祖を振り返り、島津は先祖代々、海を見て生きてきたということを案内してくれます。
島津魂の一端に触れられた気がしました。

一番奥には戦国時代の鎧なんかも展示されているのですが、
これが「歴史群像」に載っているような物で、大興奮!
春夏に戦国島津、秋冬に幕末の展示がメインで行われていたそうで、
夏にはお豊の鎧と言われている鎧が展示されていたそうです。
見れなくて残念だったなー。今度は春夏にこないと!

売店にて尚古集成館での講座が収録された本が、なんと一冊300円で売られているのを発見!
興味あるご本をチョイスして、在庫確認をしてもらうと、
一冊だけ、ここにはないが別館の方にあるというご本が……。
「取りに行かれます?」「は、はい!」(え?別館あったの?)
まだ展示がこれだけではないと知り、キャッキャしながら別館へ。
ここから先は明治期です。ご本を受け取り、さっそく展示へ。
華族であったころの島津の品々が。
一番、疑問に思っていた「犬追物」に使われる矢の展示も!
いや、これ……普通に当たったら痛いどころじゃすまないでしょ……
っていうか飛ぶの?というような超鈍器っぷりに驚き。

あとは、飾ってあった島津の正装に、先の映像展示を思い出し、
ニコライさんを迎えた時に来た6歳?の忠重さんが着たという
甲に小さな白い鳩?が飾られた小さな鎧やら、元服の時に髪を切った刃や、
制帽、そして、最後には薩摩の殿がやってきた!的な新聞記事を読んだりして、
忠重さんの人生に思いを馳せました。
仙巖園を出た頃にはもう、島津というお家が大好きになってました。

飛行機に向かう時間には、ほんの少し早かったので、「維新ふるさと記念館」を目指します。
四六時中見守ってくれている桜島と、その美しさ。
バスの運転手さんが「見飽きていると思いますが」なんて案内してくださいますが、
それでも鹿児島の人は桜島の美しさにふれると、うれしそうに
「今日は光を背負っていないので、しっかりと姿が見えますね」
なんて、今日の山模様を語ってくださったりします。
誇れる景色があるというのは、なんだかうらやましいなぁ。
今日も元気に噴火する桜島を眺めて、どっしりと構える。それが薩摩なんでしょうね。
ドルフィンポート通過時、ガッツ石松さん的な話し方をする運転手さんが
「自然のイルカもここに来ることもあるそうで、イルカがいるか……なんて……」という
ギャグを聞いて吹き出しつつ鹿児島中央駅に向かい、そのままバスを乗り継ぎます。

鹿児島中央駅から、維新ふるさと記念館までは、
実は徒歩で余裕の距離なんですが、道に迷ったらたまんないので、
安全策でバスに乗りました。なんてったって、こちとら一日乗車券というお得なブツを持ってるんでぃ!
入場すると、案内のお姉さんから「もうじきドラマがはじまります」とのこと。
こりゃあいいやと、シアターへ。

郷中教育で鍛えられた薩摩の激動の歴史を、
機械で制御された人形と映像と、バリバリの薩摩弁で繰り広げられます。
西郷さんがど真ん中から出てきたときは、本当に愛されてるなぁと思いました。
お人形の西郷さんですが、胸に手を当てて、
天を見上げて目をつぶる姿には何となく胸を打たれました。
西郷さんは道半ばで死んでしまったけれど、若者たちがその跡を継いで、
日本を変えていく人材に育っていったんだよ……という内容。

ドラマは二本ありまして、あともう一本が映像オンリーの「薩摩スチューデント」
薩英戦争で荒れた中、命も省みずにグラバーさんの商船に乗って
海外へと視察にいった若者たちのお話です。
この中には有名な人たちが乗っていたということで、
大阪に深い関わりのある五代友厚さんや、東京大学の前身の校長畠山義成さん
サッポロビールに縁の深い村橋久成さんなどなど……
見終えたあとは呆然です。
薩摩人、どんだけ日本に貢献しとんねんと。

その後は時間ぎりぎりまで、ふるさと記念館の映像展示を見て回りました。
ほとんどがジオラマ展示なんですが、ボタンを押すと流れる映像が、妙に凝っていておもしろい。
ジオラマの中に、映像の人物があらわれて、いろいろと案内してくれます。
まだ国会ができたてのころ、半分くらいが薩摩の人で、お国言葉が飛び交って
「なにを言っているのかわからない!」というヤジが飛ぶ話がおもしろかったです。

いろいろ展示を見ていて、私が一番気になったのが、「西郷さんの気持ち」でした。
島に流された後「敬天愛人」を説いた、やさしい西郷さん。
自分を慕う人々のために私学校をつくって教育をするものの、武士たちの感情は変えられなかった。
西郷さんは、そんな変革に、不器用で耐えられない、誇り高い生徒たちにすべてを預けて
戦いの旗印になります。
ご存知の通り、西南戦争が起こり、大勢の命が亡くなります。
そして、彼らに最後までついていき、彼らのために亡くなった。
そんな西郷さんは、薩摩の未来を若者に託して亡くなった。
もう、後は薩摩がその後どうなったのかの映像展示を見まくりました。
本当は島津関連とか西郷さん関連とかじっくり見たかったけど……
気づけばもう、蛍の光が流れている……。

興奮したまま「維新ふるさと記念館」を出て、徒歩で鹿児島中央駅に。
そこから鹿児島空港行きバスに乗って、大阪へと帰ってきました。

勉強をし続けて、本来の私ならグースカ寝ているところですが、この二日間で
すっかり興奮しきっていたのか、一睡もせずに帰ってきました。
次の日もまだ、鹿児島でもらったエネルギーがたぎっているのか、やたらカッカしてましたね!
そんでもってこのレポートを今、書き終えたところです。

帰ってきた今、思うのは、桜島に見守られた鹿児島の郷土愛と、
現代にまで残る歴史の深さと、すばらしさです。
もっともっと勉強したいと思いました!

元絵

こんな土地、なかなかないんじゃないですかね?
また機会をもうけて、鹿児島に行きたいなぁ!

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鹿児島旅行おつかれさまてした!満喫されてきたようで!レポート楽しく読ませていただきました!
わたしも行ったことあるはずなのに、滅茶苦茶詳しく書かれてて大変勉強になりました…!桜島めちゃ綺麗!
ボッケもんラントは行かれましたか?隼人巡りもやりだしたらキリがないので恐ろしいですが、オススメですよー!次の機会があればぜひ!

満喫しまくってきました!!

ものすごく鹿児島良かったです!まほさんから鹿児島は冬が灰が少ないと言う事前情報を聞いたおかげで、キレイな空を見れました!
歴史の街、鹿児島で感動しまくったおかげで、こんなにあほみたいに長いレポートになってしまいましたが、楽しんでいただけてうれしいです!今回の旅行のおかげで、島津と幕末明治に興味がわきまくりです!
今度はぜひとも約600mの頂上から桜島を撮らなければ!(謎の使命感)

そうです!ボッケモンランドも行ってきました!思ったよりちっちゃい店舗でドキドキでした!!
通販で買うにも微妙な公式ガイドブックと、熊襲のクリアファイルをゲットしてきました!
イケメン店員さんに「熊襲、お好きなんですか?」ってきかれてテンパったという思い出があります……モゴゴゴゴ。
隼人巡りもいいですねぇ!去年のインテで隼人ロケ地巡りの本が売ってたとか……うう……
ローカルヒーローも魅力的だなんて、鹿児島は本当に興味が尽きません!><*
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大幸妄太郎

Author:大幸妄太郎
ペル2(達淳)・ドリフターズ(とよいち)に
メロメロ多幸症の妄太郎です。女装・SMが好き。
ハッピーエンド主義者。
サークル名:ニューロフォリア
通販ページ:http://www.chalema.com/book/newrophoria/
メール:mohtaro_2ew6phoria★hotmail.co.jp
(★を@にかえてください!)

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