淳達ポエム。エロ。
獅子座の一等星レグルス、小さな王。
別名コル・レオニス獅子の心臓。
僕はそっと達哉の裸の胸に耳を置き、鼓動を聞く。
トクントクン、同じリズムを刻む星。
水瓶座には一等星は存在しない。
全てが華やかな君を恨めしく思う。
そっと胸に歯を立てる。
もしもこの規則正しいレグルスを目の前に引きずり出せたなら。
「っ…!!淳…こら…突然何を」
舌を這わせれば鉄の味が口の中に広がる。
「君にはあって僕にはないものがほしいんだ」
それはレグルス、一等星。全天中一番暗い星だけど、王の名前を持つ星。
いつも輝くのは君、影に追いやられるのは僕。
邪神に魅入られ呪われた運命のドッペルゲンガー。
「僕の中にあるのは所詮、王のための幸運でしかない」
水瓶座で一番輝く星、サダルメリク、王の幸運。
運命を定める星までもが、君に従属する。
「だけど、君を手に入れることが出来た僕は今…何よりも幸せだと思っている」
両親の愛を受けることも敵わず、人々を不幸に落としいれ、
ある意味のエゴのために世界を破壊の道に陥れた僕だけど……
それでも僕の中に輝いてる、サダルスウド。
幸運中の幸運。
ゆっくりと達哉の中に入り込み、破壊するように快楽を味わう。
もう君は僕のもの。離さない。
まとわりつく、赤い血。
湧き上がる白い衝動を君に流し込む。
規則正しいレグルスのリズムは破壊され、激しく鼓動する。
僕のために乱れるレグルス。
君の全てを支配する。
僕の指先一つで君は変わる。
だけど僕が君を不幸にすると思うの?
そんなわけがないだろう?
僕は君のために光り輝く幸運になる。