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COMIC CITY SPARK 7に参加します!

※この記事は10/7(日)までトップにあげます!


まずはご連絡!! 初 関 東 進 出 ☆
なので優しくしてネッ!!><*

10月7日(日) COMIC CITY SPARK 7
東ホール5号館 め32a NEWROPHORIA


新刊は
R-18 シャドウ達哉×黒須淳
「メサイア・コンプレックス」 A5/98P/800円

mesamini.jpg
また今回も更紗三三さまに表紙をお願いしました!!
実際はモノクロの表紙です。
今回の表紙もものすごくいろいろ考えて描いていただけて、作者冥利に尽きます><*

↓以下、本文サンプル
誰しもあいつを忘れていくのだろう。

だけど、俺だけは忘れない。

例ええそれが、迫害されるべき邪教だとしても。



 ――剥き出しのコンクリート、ざわめき。

 少しほこりっぽい店内を、赤いローブを翻し、鞘に収めた刀を握りしめ、長身の男が螺旋階段の上から周囲を確かめていた。談話して盛り上がっている集団がいるかと思えば、ぶつかられようが押し退けられようが、身動き一つしない、まるででくの坊のような奴がいた。男は仮面の向こうから鋭い視線を走らせる。この世に存在してはいけない者を見極め、ふぅっとため息をつくと仮面を被った。
 人々はそれぞれの属性を表す、赤・緑・青・黄の四色のローブをそれぞれ身につけ、目深くフードをかぶっていた。陶器でできたようなつるっとした表に、視界を確保するための穴をあけただけのシンプルな仮面をかぶって、誰もが用心深く身分を隠していた。区別と言えばローブの色とそこからうかがえる体型くらいのものだろう。

 マイクの不快な共鳴音が、ざわざわとした店内に響きわたり、皆の注目を引いた。赤ローブは苛立たしげにステージにあった前面のスピーカーを蹴りあげ、足を乗せる。
「ここにいるのが敵か味方かは問わない。そんなもの、あって無いも同じだからだ。全員そろって、俺の話を聞いてもらう」
 赤ローブの苛立ち、ギリリと歯を食いしばる音が仮面の向こうからマイクを通してあたりに響きわたる。
「もう、俺たちはアイツから見れば用無しだ。だからこうして、俺たちを始末するためだけにラスト・バタリオンなんてつくりあげた。わかるか……?」
 話し声はやみ、皆、ステージ上の人物を見ていた。
「アイツは俺たちの頭たるにふさわしい人間じゃない。
俺たちをゴミだと思っている奴にこき使われ、その命を無駄に捨てるのか?おまえたちはそれで満足していいのか?」
 一部の人々が静まり返り、うつむく者や、ステージにいる赤ローブをじっと見つめる者がいた。赤ローブの言葉は誰もが知っている事実だけれど、今まで行動を起こそうだなんて無謀な者を見たことがなかった。恐怖、疑問、興味、様々なざわめきが起こる。
「お前たちは知っているだろう?本当に……本当に俺たちが必要としている人間を!俺たちが本当に感謝すべき人間はだれだ?俺たちの願いを叶えてくれたジョーカーじゃないのか?」


   ―― 街を襲うテロリズム、視界の端に映る赤い閃光。
          淳は達哉たちとの付き合いに戸惑いを覚えていた。


      孤独を覚えていた淳は、迷いなく
           かつて自分を求めてくれたシャドウの姿を探して街を駆ける。



 シャドウの手は上下に淳の陰茎をしごくと、くちゅくちゅと水音が聞こえた。その大きな手は、すっかり白濁した液体で濡れていた。糸を引き、ねばり、ねっとりといやらしい音を立てる。その手が震える下腹部をなで、精液をのばしていく。淳は羞恥で目を細めて顔を赤くした。
「……っぁっ……あぁあっ」
 手の中でびくんびくんと脈打ちながら、淳のものが果ててしまう。
「ふふっ……元気だな……」
 淳は恥ずかしそうに頬に手を当てて、顔を横に振る。
「だって……こんなことする……相手がいないだろ……」
「周防達哉はどうした……」
 意地悪く赤い瞳が光る。出してしまってさらに敏感になった陰茎を、まだまだやさしく攻めるシャドウの手は止まらない。ほほえむ口元に八重歯がのぞく。
シャドウの胸を、嫉妬の思いが胸を締め付けるのが心地よかった。自分の知らない淳の時間があることがシャドウにとってなによりも許せない事だった。十年前の笑顔の幼い淳。周防達哉だけが経験した記憶、それはシャドウにとっては相手への憎悪が募りゆく嫉妬に満ちた記憶だった。周防達哉と分離してしまった自分には、周防達哉と淳の新しい記憶は流れ来ることはない。自分の知らない間に周防達哉と淳が、セックスをしていたとしてもおかしくはない。二人の心が通じあっていることをシャドウは知っている。
「オナニーもしてないのか?ずいぶんと……コレ、濃いじゃないか……」
「そっ……そんな余裕も……なかったし……」
 うわずる声に満足そうな表情を浮かべる。シャドウは
ペロリと手についた精液をなめとった。手の上でぷるりとふるえるほど濃厚だ。淳のこの様子じゃあ、本当に周防達哉は淳に手を着けていないのだろう。シャドウは不快そう
な顔をする。

「達哉は……僕のこと……見てくれなかった……」
 淳は達哉とシャドウをたて分けて考えているつもりだった。それは達哉を愛しているからかと思っていたが、こうして平気でシャドウと性交をしようとしているということは、本当はシャドウへの強い思いがあるからなのだろう。本来ありえないはずの、自分の意志を持った人形への敬意なのかもしれない……それとも純粋な愛だろうか。
「僕……達哉のこと……好きだったのに……僕が……素直にならなかったから……」


    ――シャドウに誘拐され、語られたのは絶望に堕ち行く街の現状。

    ――淳はジョーカーとなり、街をその瞳に描いた楽園に導くため、
       シャドウと共に仮面党を再結成し、珠閒瑠の救世主となるべく立ち上がった。

 真っ直ぐに延びた赤い絨毯の先には、椅子と机を積み上げた即席の巨大な玉座があった。その玉座の、肘置きのようになった部分にジョーカーの仮面を置き、その上に腕と頭を乗せながら、しどけなく横たわるジョーカーがいた。白い学ランに、薄地の白い手袋。赤に浮かぶ細身の姿にシャドウの胸がざわついた。
「何のおふざけだ?」
 ざわめきを押さえるように、くすっと笑うとシャドウはジョーカーを見上げる。
「僕は今日からまた、本当のジョーカーとして活動することに決めたんだ……ただ、僕は僕だ。黒須淳、それ以外の……何者でもない」
 淳はそう言ってほほえむ。少しいたずらっぽく。
「どういうことだ」
 シャドウは玉座に近づき、ジョーカーの隣に腰かける。

「僕は、現在の淳。逃げることなく戦いに挑むジョーカー。君が、今、シャドウであろうとするように……僕も、僕として今を生きたい」
 その姿に、シャドウは思わずぶるりと体をふるわせた。
「一緒に戦ってくれるかい……シャドウ……」
 シャドウは過去の恋人をそこに見た気がした。そして、今の淳も、輝かしい未来を見つめている淳も……。瞳に涙を浮かべると、うやうやしく差し出された手を取る。手袋には、黄色のひし形に、黒い薔薇。ジョーカーの紋章が描かれている。過去のジョーカーに、今の淳に、そして、未来の淳に表敬をする。
「ヤイル・ジョーカー……」
 シャドウはそっと、神聖なる騎士の如くにひざまずき、紋章に口づける。淳は優雅にくすっと笑う。シャドウは涙を流した。本当に仕えるべき王が帰ってきたのだ……


   ――その傍には、赤い瞳を光らせる殉教を誓う騎士を従て。



盲目的なまでの熱い信奉。

どこか香る甘い狂気。


ジョーカーは珠閒瑠のメサイアとなるのか。
それとも……メサイア・コンプレックスに呑まれるのか。

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大幸妄太郎

Author:大幸妄太郎
ペル2(達淳)・ドリフターズ(とよいち)に
メロメロ多幸症の妄太郎です。女装・SMが好き。
ハッピーエンド主義者。
サークル名:ニューロフォリア
通販ページ:http://www.chalema.com/book/newrophoria/
メール:mohtaro_2ew6phoria★hotmail.co.jp
(★を@にかえてください!)

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