ニューロフォリア Chaos;Child感想!
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Chaos;Child感想!

よかった。すごくよかった。
ところどころ演出くさすぎない?とか思っちゃったけど
そこは中二フィルター全開で受け止めるのが、
ずっとChaos;を待ち続けていたファンなんじゃないかな!
くさかったけど、でもTRUEは世莉架の思いで泣いちゃった。

ちょっと宣伝の方法で引っかかってたのは、
猟奇殺人の推理をメインにしたストーリー!を全面に押し出していたこと。
プレイしてみてやっぱりそこで引っかかった。
四章あたりでガクンっとストーリー変わりすぎな気がする。
もっと初っ端から「妄想」を押し出すべきだったんじゃないかな?
せっかく面白いのに、推理物を期待していたプレイヤーが
能力者が云々言い出した時点で何人かが脱落しそうだなぁと……
実際amazonでも言うてる人おったしな><;;;
前作をやっていた人ならディソードやギガロマニアックスを知っているので、
いったい話のどこから関わってくるのかドキドキできたし、
ストーリー内の設定で推理がはかどります。超はかどります。

そして、何より真相は期待に漏れずです。
ちゃんっと驚かせてくれます。
そして、全ルート、カオヘに比べたら超丁寧に作られているし、
どのルートもストーリーに関わりがあるので、ブツ切り感がない。
プレイヤーがゲーム内で知った事のほとんどが、
ストーリーの理解のためにあります。
真相がわかった上で二週目がプレイしたくなるゲームという感想を聞きました。
まさにその通り。
たしかにトンデモ推理物ではありますが、
きちんと推理ができるからこそ二週目が楽しいゲームなんです。

カオヘプレイ前提ですが、脳科学、精神科学が大好きで、
推理物が大好きな方はぜひプレイしていただきたい!
あと、こっそり、SM好きにも両作品を激しくオススメしたいです。
Chaos;シリーズはマルキド・サドの世界観をマゾッホが
書いたかのような作品です。(なんのこっちゃ)

では、以降はネタバレ↓
最初に、好きなヒロインは世莉架です。
ドストライクはうきちゃんです。
最初は苦手だったけど今は大好きなのは乃々です。
でも普通のゲームだったらヒロインだと思うのは雛絵ちゃんです。
一番被害者だと思うのは華ちゃんです……。

イマジナリーフレンド。
久野里さんも大好き?カートゥーンで
フォスターズ・ホーム※1という作品が実際にあります。
これは、子ども達が生み出した空想上の友達、
イマジナリーフレンドの養護ホームのお話です。

これを知っていたおかげで、結構初期に
世莉架の正体の尻尾をつかめました。
世莉架って最初から曖昧な存在でした。
ほとんど拓留としか関わらない。

トレーラーハウスに現れるときも大概一人だし、
最初のうちは友人達と、あまり行動を共にしません。
こういうイヤな予感は某作品で、今まで共に行動していた弟が
実は初っ端死んでいて主人公の精神がやられていたために
幻で見ていたのでしたオチを思い出させます。

それになにより、世莉架がイマジナリーフレンドであれば、
カオヘの将軍と拓巳の関係を思い出させるじゃないですか!
ギガロマニアックスはその能力で「空想上の人」ですら
「現実化(リアルブート)」します。
しかも彼らギガロマニアックスは、まともに育った人間ではなくて、
そうやって妄想にすがりつかなければ生きていけないほど、
心に傷を負っている設定です。
イマジナリーフレンドは必ず精神障害から
生まれるものではありませんけど、彼らが持っていてもおかしくない……。

大興奮です。そうであったら楽しいなと思っていたらドンピシャ。
しかもイマジナリーフレンドという単語がマジで出てきた。
さすが脳科学と精神科学の融合ゲームです。
日本じゃ馴染みがないもの持ってきた!と感動。

拓留の能力の目覚めでリアルブートされて、切り離された世莉架。
今までずっと拓留と共にいた彼女は、体を与えられることで
精神が孤立化します。
彼女の能力が「思考盗撮」だったのは、案外
彼女が以前のように「離れてしまっても拓留の思考を知りたい」と
強く願ったからかもしれませんね……。
願いが能力になる。そういうお話だから……。

しかし、今回のディソードって「顔のパーツ・五感」がモデルじゃないですか、
二対あって向き合うように配置されたパーツの目が拓留と世莉架の
ディソードっていうのも興奮しますよね!
※こんなインタビュー見つけました。フンガフンガ

ここからは、開発さんが考えていないであろう、
私の趣味の部分で語ってみます。
そうです。SMです。

TRUEルートでラスボスが説教食らわしてくるシーンがあるんですが、
その内容が"支配者階級"と"被支配者階級"のお話。

実はプレイしていてずっと気になっていたのが
「委員会がなぜこの事件を起こしたのか」
彼らの目的は大雑把に言うと、カオヘで「人間の家畜化」だといっています。
つまり人間を「抵抗を知らないほどの無知」にしなければなりません。
なのに、渋谷地震で多くの「イレギュラー」を生み出してしまいます。
カオヘで地震での弱体化を狙っていたのに、
わざわざ抵抗できる力を与えてしまったという失態。
それを大掃除していく……のはわかりますが、
「カオスチャイルド症候群の研究」でわざわざイレギュラーを増やします。
ここで結構頭ひねってた。
まぁ、佐久間が勝手に続けてたっていうのもありますけど……
研究が邪魔ならとっとと始末すりゃいいじゃないですか。
ラスボスなんてずっと佐久間の近くにいた人間なんですし、
彼自身純正ギガロマニアックスなんですし、最強じゃないですか。
でもここからがすごく面白かった。

純正でないギガロマニアックスは「都合のよい現実を見る人々」だったということ。
これほどまでにない無知なんですよ。これほどまでにない無抵抗無気力。
「カオスチャイルド症候群」の人達を見ればわかります。
自分に対する誹謗中傷は認知さえせず、
ただただ普通の高校生の日常をおくります。
彼らは何もしないんです。

一方、能力者は都合のよい現実を見るあまりに、現実そのものを
変えてしまうという戦力「ディソード」を手に入れたものです。
ここが地震で生まれたイレギュラーであるギガロマニアックスと、
カオスチャイルド症候群の違いかと。
ディソードを手に出来るのに、そうしない情弱といったところでしょうか。

で、ですね、この"無知な被支配者階級"が事を知って暴動を起こさないために
"支配者階級"がストレスを与えて希望を捨てさせ、無気力化させるんですね。
それが委員会のやりかたなんですけど、
ストレスが過度だと、逆に暴動を起こすための気力を生み出しちゃうわけです。
つまり、「アメとムチ」なんですよこれ。
今回ラスボスが気づいたわけです。
"被支配者階級"が暴動を起こさないよう、ストレスを緩和させる為には、
さらに"下の階級"被害者や、叩いても良い加害者をつくって、生贄にすればいいと。
このあたりを読んだ時、真っ先に思い出したのは
マルキド・サドの「悪徳の栄え」ですね。
この当たりを、ながーいながーい演説をする人物が出てきます。
数人の支配者だけが数十万の人間を
虐待・殺害して楽しんでいる国のお話です。
メチャクチャすぎてありえねーって頭抱え出すあたりです。
とってもひどすぎて文章で書いちゃだめな感じの世界観。
でも、ありえなさすぎて鼻で笑っちゃう妄想なので、こわくはないです。
これを本気でやろうっていうのがたぶん「300人委員会」なんでしょうね!

でも、Chaos;シリーズを「マルキド・サドの世界観」として
語ると間違いなんです。
この物語は"被支配階級"側のお話で、そんなどうしようもない彼らの
ほんの少しの希望の物語なんです。
梨深に殺される様を美しく描くオープニングのカオヘなんて、
どっちかっていうとマゾッホの聖母ですよ!
世莉架にもそういうの期待してたりしました。
でも世莉架は双方の意味でも育てるキャラなので、
また違う意味での女王様ですよね!
世莉架も拓留も強くてかっこよくて、ぶつかり合うと
二人とも怪我を負わずに戦いを終えられない。
でも二人の関係はどこまで進んでも、子どもらしさがどこかぬぐえない、
とてもいい関係に仕上がっていたなぁと思います。

実は私、科学ADVが好きというわけではなくって、
脳科学・精神化学と猟奇殺人を扱っているカオスヘッドが好きだから
同じテーマを扱っているカオスチャイルドを買った人間なんで、
Chaos;シリーズであと一本くらいは出してほしいなぁと思うのですが……
この願いは叶うのかなー……叶えばいいな。


※1 大人になってしまい、必要とされなくなったイマジナリーフレンドを
保護し、彼らを必要とする子どもがいる場合、譲渡するという施設のお話。
……というとスッゲー硬いですけど、基本ギャグです。
超ギャグです。時々心に痛いお話やってくれる良作。
見れる機会があれば、ぜひ見ていただきたいカートゥウーンの一つ!

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大幸妄太郎

Author:大幸妄太郎
ペル2(達淳)・ドリフターズ(とよいち)に
メロメロ多幸症の妄太郎です。女装・SMが好き。
ハッピーエンド主義者。
サークル名:ニューロフォリア
通販ページ:http://www.chalema.com/book/newrophoria/
メール:mohtaro_2ew6phoria★hotmail.co.jp
(★を@にかえてください!)

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