ニューロフォリア 陽はまた昇るよ、何度でも!【11月メガテンオンリー新刊】
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陽はまた昇るよ、何度でも!【11月メガテンオンリー新刊】

陽はまた昇るよ、何度でも!

陽はまた昇るよ、何度でも!【A5/160P/1200円】

フィレモンが与えた新しい世界へと渡るための有余5年間。初めてしっかりと自分の理想と向き合わされる達哉。未来の事なんか考えられるか!5年で何ができるんだ!でも、懸命に未来を向く淳に刺激され、達哉も真剣に考えた。「俺、レーサーになりたいかも。」――ゆるゆるエロエロな達哉職業捏造本です。

表紙の通り、淳ちゃんがレースクイーンコスします。エロります。

簡単に言うと、ラブラブえろえろリア充生活達爆本です。

いろんな葛藤があり、達哉が成長していく物語、と思っていただければ……。
えっと、陽はまた昇るよって達哉さんの外なる自分じゃないんです><;;;
本当なんです><;;;;;

↓以下、サンプルです!
「……だからこそ、私自身も強さを得ることができたのだ。私が奴にあらがえる時間は……短く見積もって……人の時間で五年といったところか……」
 フィレモンはうつむきがちに、そっと拳を握った。そんな彼を見ると、乾いた笑いが思わず漏れ出る、彼をさげすむ。ニャルラトホテプを説得も殴りもしなかった奴に、何ができるというのだろう。
「あらがう?ふざけんな、アイツだって言ってたじゃないか。おまえは見守る事しかできない傍観者だって!」
 これ以上ホラを吹いて俺たちを惑わそうというのなら許さない。握る拳に力がこもる。
「せめて、君たちが次の世界へと行くために、身辺を整理するための時間を作ろうと思うんだ。君たちが指し示してくれた可能性を、実験させてはくれまいか。私はニャルラトホテプと戦う力をほんの少しでも得ているはずなんだ」
 そう言うと、とても真っ直ぐな視線をこちらへと向けた。もうすでにぴくりとも動かなくなったお姉ちゃんの体をリサにあずけ、俺は立ち上がり、そのままヤツへと向かう。握りしめた拳を振り上げ、フィレモンの頬にぶち込むつもりだった。ギリギリまで拳が迫っても、フィレモンの表情は変わらない。その強い意志を宿す表情に、さすがの俺も、その意志に射すくめられ、握りしめた拳を下げた。
「それは、考えようによれば、とても残酷な選択かもしれない。五年しか存在しない世界とわかっていて、新しい思い出を重ねることは……ただ辛いだけなのかもしれない。だから問わせてくれ、君たちは、後の五年を願うのかと」
 フィレモンは表情を崩さずにそう言う。ずっと下を向いていた淳が顔を上げた。
「お、お姉ちゃんは……お姉ちゃんは……そこにいるの?」
 みんなの強い視線が、フィレモンへと集まる。
「もちろんだ。そうでなければ、君たちには何のメリットもないだろう?生活も保障しよう。人間たちに生きやすいように力を貸そう」
 みんなの表情は曇っていた。でも、もう一度お姉ちゃんに会えるなら、お姉ちゃんにお礼をいえるなら、お姉ちゃんにもしも自分の夢を実現してもらえるなら……。俺たちは涙をぬぐう。
「これは、あくまで私の実験だ。奴には関与させないよう、最大限努力をする」


――これは、罪の世界にもし、五年間の有余が与えられたら
            ……というIFの物語。


 学校を卒業し、半年がたったころ。そう、あの短期間で怖ろしい敵と戦ってきた日々から、ようやく平和な日常に慣れてきた、そんな時期だった。まだ残暑がきつく、ガレージ内が蒸されるように熱い。これだから夏は好かない。そのうえいつだって丈夫なツナギを着ていなければならないし……。
作業を終えて上を脱ぎ、魔法瓶に入った冷え冷えのジャスミンティーを思わず味わうこともせず、ガブ飲みした。プハーッと大げさに息をつく。このオイルと排気ガスのにおいでいっぱいのガレージに、ふんわりと淳の大好きな花の香りが広がる。俺はガサゴソと淳のつくってくれたお弁当を取り出して食べようとした。
「達哉よ、毎日毎日その弁当、誰が作ってんだ?」
親父さんが突然、俺の栄養バランス抜群の弁当を覗いて、感心したようにいうのだ。
「や、同棲してるやつがいて……」
 ごまかすことはできないだろうと素直に答えると、じぃっと親父さんが俺を見ている。
「おまえもう結婚してるのか?」
 俺はご飯を喉に詰まらせ、ドンドンと胸を叩く。親父さんが差し出してくれた温かいお茶をぐいと飲みながら、俺は慌てたように手を振った。
「けけけ、結婚はまだちょっと早いかなぁとか……」
「おまえなぁ。毎日毎日こんな丹精こもった弁当を作ってくれるような子をそばにおいて、結婚はまだ早いとかなぁ!」
 何故か俺は三十分ほど説教をされた。少し親父さんが落ち着いてから、ようやく口を挟む。
「だ、だって俺、将来どうなるかわからないし……アイツも夢に向かってがんばってるんですよ……じゃ、邪魔になりたくないし……っつか俺……十九なんですけど……こ、高校だって卒業したばかり……ってか……これサイズ違う!」
 よっぽど慌てていたのか、使っていたスパナとボルトのサイズが合わなかったことにようやく気付いた。道理でいくらひねっても手ごたえがないわけだ。鋭い音をたてながら親父さんの方からスパナが床を滑ってやってくる。言いもしないのにサイズは見事にぴったりだった。
「わかってねぇなぁ。毎朝弁当作るのってどれだけ手間だと思ってんだよ。しかもそんなちゃんと栄養考えてあるようなものをよぉ。それに俺はそんくらいの年頃には結婚してたぜ?高校卒業したらすぐに、だ。母ちゃんの腹にはもうガキもいたよ……」
 バイクをいじりながら心がじくじくと痛む。俺だって淳をちゃんと生涯のパートナーとして迎えたい気持ちはあるんだ……だけど俺はバイトのまんまだし、正式な整備士でないということは店を持てるわけでもないし、就職も危ういだろう。いくら口コミで今、仕事させてもらっているとはいえ、無免許整備士だなんて、誰が信頼するというのだろう、それこそブラック・ジャックでもあるまいし。それよりなにより、淳の夢が叶うまでは面倒事を起こすようなことはしたくないし……それに淳は……男だし……。も、もし、奇跡的に珠閒瑠で同性婚が許されたとしても、結婚とかしたって……もう四年とちょいしか時間はないわけだし……。
「はぁあああ……」
 辛い状況が浮かぶやら、相変わらず自分が情けないやら、半分涙目になりながら大きく溜め息をつき、流れ出た汗を油まみれのグローブで拭う。そんな様子の俺に、さすがの親父さんも申し訳なさそうな表情を浮かべて、作業を中断して、ちらりと俺を見た。
「……まぁ、なんかイロイロあるんだろうな。すまなかった」
 親父さんが謝る。


―― 世界は滅びに向かってカウントダウンしていた。
    せっかく与えられた5年間の有余。

     俺は、叶えたい目標も無く、ただ、いろんなことをごまかすように、
       淳と幸せに暮らすだけだった。

       そんな自分の姿を情けない、とは思っていたんだけど……。



「んっ……ど……したの?達哉……今日……は……女の子の格好のほうがいい……なんて……んっ……」
 化粧をしていると淳は言うが、俺からはほとんどわからないくらいなのに、ずいぶん表情が違って見える。淳も気持ちが乗って、より女の子らしく見せたがるのかもしれない。
 肩紐をはずされてずり下げられたエプロンドレスの下、黒
いワンピースのボタンをへそのあたりまではずして、ブラをもちあげ、手で胸を刺激する。黒と白のコントラスト、真っ白な胴体に激しくエロいもの感じる。ずいぶんと淳の胸は敏感になってきていて、もうすぐ乳首だけでイける体になるんじゃないかというくらいだ。のどを荒い呼吸が往復し、俺の汗がぽたぽたと淳の白い胸に落ちる。
 真っ黒でシンプルなワンピースのスカートがひだをつくって淳の陰茎を隠す。白のガーターベルトにつやつやのストッキング。片足には白いレースのパンティーがひっかかって突き上げるたびに揺れている。
「……淳……俺の嫁になる気……あるか……?」
 精液でどろどろになって滑りのよくなった尻穴に何度も
腰を打ちつけ、淳の体にしぼりとられるようにされながら快楽をむさぼる。
「おっ……お嫁さんっ……!!」
 淳は口に手をやり、うれしそうな表情をする。本来ならかわいい顔をしているんだろうけど、快楽でトロトロになったその表情はとてもエロくて……。
「うおっ……」
 ぎゅうっと締め付けられて頭が真っ白になる。
「してよっ……僕を……達哉のお嫁さんにしてっ……!!」
あんまり切ない表情で淳がそう叫ぶものだから、少し驚いた。もっと僕をからかうなと怒るかと思った……。もしかすると、ロールプレイの一種なのかもしれないけれど。なんだかそれが気分良くて、へへっと笑いながらまた再開する。かわいい淳の乳首を摘んでぎゅっとひっぱる。
「あぁあっ……やめっ……でちゃうっ!!」
 淳の体をぐっと引き寄せると、唇を奪い、けいれんする淳の体をじっくりと味わう。俺の体と淳の体に、ふわふわのスカートが押しつぶされ、じんわりシミを広げていく。スカートを持ち上げ、出し尽くして萎えたものを眺める。
「えっと……僕の事……男でも、愛してる?」
 何を当たり前のことを……と俺は首を傾げた。
「淳は男だろう?」
 小さく淳が唇を噛んだ気がした。だけど俺はそんなことを気にせず、ガーターベルトのゴムの下に手を入れ、柔らかくてスベスベな内腿を撫でながら突き上げる。ストッキングを履いた脚を持ち上げて肩にかけ、ベッドに押しつけるようにして何度も突き上げる。激しくご主人様っと喘ぐ淳の痴態を味わい、その頬に口づけ、大きく口を開いて淳を味わい、食むようにしながら、淳の中にたっぷりと出していく。流れ出した二人分の精液が、シーツへと染み込んでいく……。

 二人でシャワーを浴び終わった後で、シャツとパンツのラフな姿で寄り添い合う。淳が少しよそよそしい気がする。
「あ、あんな時に言わなくっても……その……お嫁さんにする……とか……」
 腕に手を絡めて、ずっと下を見ている。
「……いやぁ……面倒なことになってねぇ」
 頭をボリボリと掻く。
「毎日おまえに弁当を作ってる彼女を、職場に一度連れて来いって……」
 俺の肩に身を寄せていた淳の体がゆれる。
「な、なるほど……だから急にお嫁さんにしてやるとか……。僕が女の子だったら……なんて想像してたから……女装、見たくなったの?」
 単純だなあと淳が笑う。
「やっぱり……その……女の子にしか見えないと思う……」
 169㎝の身長、細身の体、もとが綺麗な顔つきのせいか、化粧の好みのせいだろうか、さすがにかわいい女の子とは言えないが、淳が変身するのは、若干きつい印象の美人だった。そう……良くも悪くも淳のお母さんにどこか似ている。淳は意識していないというが、影響が見て取れる気がした。
「卒業して以来……かなぁ?女装でエッチ……」
 洗濯機が回る音。本当に淳は俺にとって唯一無二の存在だろう。賢くて、腕っぷしもそれなりに強くて……男でも女でも平気で演じられて……。本当にこんなカンペキ超人、どこにでもいるものじゃない。でも、俺はだから淳が好きなんじゃない。そっと指を絡める。


――バイト、淳と送るラブラブリア充生活、そんな毎日を繰り返すだけだった。
   けれど、ある日俺は、自分の本当の夢に気づいてしまう……それは……


「でも、お孫さんと結婚したくない。じゃあ、レーサーになって、息子さんに勝って、お店継いだ息子さんのところで整備士続ければいいんじゃない?」
 淳はぼぉっと宙を見つめながらうんうんとうなずく。淳の脳内シミュレーションは驚くほどお気楽だった。
「は、はぁ!?む、む、息子さんはな!アマチュアレーシングチーム作ったこともあるくらいの人なんだぞ!?」

「達哉のレーサーになりたいって夢、その程度?僕、君ならこういうと思ってたんだけどな。どうせレーサーになるなら世界で一番早いチャンピオンになってやる!って……」
 淳はいつまでも答えの出ない俺に、業を煮やした顔をしていた。そんな大きなこと、堂々と言えるほど俺は……。
 初めて店の隅っこでほこりをかぶったスーパースポーツを見たとき、胸がときめいた。あの赤い車体を見て、頭の中で、憧れのチャンピオンのレースシーンを何度も想像した。それだけじゃない……毎日そうしてうるちに、俺の脳内の映像がやがて、俺がレースを走り、チャンピオンになる映像に変わって行った。そんな想像をしているうちに、俺の頬がみるみる熱くなっていった。奥底から滾る情熱が、なりたい、レーサーになりたいと叫んだ。どうせなら誰よりも早く、強いチャンピオンになりたい!確かにそう叫んでいた。
「何迷ってるの?大丈夫。達哉なら負けないよ!」
 淳の瞳はうれしそうに細められる。


―― 平和な街に忍び寄る、ニャルラトホテプの黒い影。


―― 何が正解で、何が間違っているのかなんてわからない。
    ただ、俺にとって間違いのない存在だと信じている人がいる。
     それは、俺が、世界で一番愛している人。


 俺のスタート位置は最後尾だった。レッドライダーの実力は皆も承知だからだろう。そのことに焦りはないのだが、目の前の野郎が気に食わない。もちろん、奴だ。淳の情報通り、奴本体の色合いを思わせる、黒を基本に緑のラインを配置したデザインのバイクに乗っていた。フィレモンの間にも似たあの場所で、俺たちが真剣に乗り越えなければいけない人の集合体、グレートファーザーと戦った事を思い出した。
 しかし、今回は安心していた。アイツは口で惑わせるのが仕事のようなものなので、マフラーから響く甲高い排気音で、耳もつんざかれんばかりのレース場ではお得意の惑わしもできないだろう。レースでの本気の勝負になるだろう。
 タンクにぶらさがり、エンジンの振動で揺れる淳のつくってくれたライオンのマスコットをそっと手に取る。淳を、子どもたちを、俺を信じてスポンサーになってくれた人たちを思う。
 まるでレースはまだかと急かすようにアクセルを握りしめ、エンジンをふかすライダーたちの前、旗係がSUMARU MOTO RACEと書かれたフラッグを持ってコース横の指定位置に着く。辺りが緊張に包まれた。


―― フラッグがひるがえる!




 淳はぎゅっと羽織ったジャケットを握りながら、指輪をとり、後ろから射す光でそっと文言を目で読んでいる。

――2002/XX/XX J to T Eternity Engagement.

「え、えたーにてぃ……えんげーじめんと……」
「今の俺らに必要なのは、つかの間の誓いじゃない、永遠の誓いだろ?」
 淳がくすっと笑う。いつまでも指輪をながめているから、少し不安になった。
「……重くて誓えない?」
「……う、ううん?この結婚、僕の拒否権ないんでしょ?」

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大幸妄太郎

Author:大幸妄太郎
ペル2(達淳)・ドリフターズ(とよいち)に
メロメロ多幸症の妄太郎です。女装・SMが好き。
ハッピーエンド主義者。
サークル名:ニューロフォリア
通販ページ:http://www.chalema.com/book/newrophoria/
メール:mohtaro_2ew6phoria★hotmail.co.jp
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