ニューロフォリア

エディプスの恋人は劇中劇。
巨大すぎる存在に何もできぬ七瀬は主役を降ろされ、脇役に代わるんだろうな…そんな終わり方。でもそれが作者の目的なので、実に見事。七瀬は舞台を降りた。そして舞台に登った。

私は中学生の時にこれを読んでショックのあまりトラウマになってしまっていた部分があったけど、それを払拭したくて１０年以上経ってから再び手にとって見た。まぁ、不純な意思もたっぷりあったんですけどwww８割？wwwごめんね！筒井康孝さんとそのファン！！

中学生の頃読んだ時、何がショックだったって性描写の多さと、どこにいっても男性からの無遠慮でやらしい視線にさらされる美人でナイスバディーの七瀬のかわいそうさ。慣れてるっていっても自分がその…やられちゃってる姿を映像化されて見せられるわけで…。そのうえ当然七瀬はちょっとでも油断すれば犯されてしまう。テレパスで心が読めるからといっても七瀬は所詮普通の女性。いざ腕力で挑まれれば何もできない。この無力さを知るとすごく怖い。七瀬はヒーローじゃない。

ちなみに今回読み直して一番お気に入りのシーンは父親が絶対的な意思となった妻と交わるシーン。中学生の時トラウマになった原因の一つのはずなんだけど、今読んだらものすごく美しいシーンの気がして、ものすごく惹かれた。地球全体を愛する意思が、自分ひとりを愛する。ソレってものすごく魅力的じゃないか。

やっぱりビクってきたのは七瀬の初体験シーン。ここはもう…読んでください…。そしていろいろ感じてみてください…。うちは「うわぁ」って思ったのはちょっとの間で、時間が経つほどに所詮処女性を重んじる男性が書いた話しだなーってちょっと七瀬に失望したかな？女性の母性舐めんなよ！そんな一瞬の出来事のために人生全てが台無しにされたなんて思わないんだからね！ってwwwうちだったら、智弘とのこれからのことをもっと大事にしたいって思うかな？腹の痛みはその誓いの痛みに変わるよきっと。

読んでみての感想はこんな感じです。後で超くだらない妄想話書きますけど…筒井さんファンは読まないでwww